朝起きると土砂降りでした・・・
こりゃあ滝に行くのは無理かなと思い今日は一日写真をとって回るかとあきらめていたら、宿の奥さんが「別に行くのは行けるんじゃない?」と軽く言ってくれるもんで、じゃあ行けるんだろうということで朝食を食べてレンタルカヌー屋さんへ。
今回お世話になるレンタルカヌー屋さんは、ロビンソン小屋と言う釣りの案内をメインとしてやっているお店でした。ロビンソン小屋のご主人、(通称ロビンソンさん)は古くから西表島でのガイドという職業の草分け的存在で、西表リピーターたちの間ではきっと知らない人はいないであろう(知らなくても【離島情報】あたりで一回は見たことがあるであろう)人です。
そういう人だという情報が頭にあったので、初めちょっとだけ警戒していました。自然大好きを自称、自認する人って、僕は肌が合わないことが多く、実際、付き合いづらい人にこれまでたくさん会ってきました。ところがこのロビンソンさん、普通に気さくでいい人でちょっとびっくり。たぶんほんとにこの島が好きで、この島で自然に暮らしているんだろうなあと思えました。西表に行かれる方、もしかしたらロビンソン小屋っていう名前で引いてしまう方もいるかもしれませんが、実は結構オススメですよ。
今後行かれる方の参考の為に書いておくと、今回エコツアー的ガイドや道案内は無しで、レンタル料が一艇(二人乗り)7000円でした。一人頭3500円ポッキリ。これって結構破格です。(だいたいガイド付きで一人1万~1万5000円くらいが相場ですが、ガイドはバイトのこともあり、十分満足できるものかどうかというのは疑問が残ります。)ただ僕らは生物学科の出で西表島にもともと興味があり、かつリピーターでそこそこ予備知識がある上でのことなので、全くのサラの状態でいきなり行くならガイドさんをお願いしたほうが楽しめるかもしれません。
さて、カヌーは初めてでしたので最初に少しだけレクチャーを受けたらその後はもうお客任せのようで、地図を貰って自分たちで滝壷を目指します。それが結構わくわくします。ロビンソンさんによれば、今出発すれば時間が早いので僕らが一番だろうとのこと。GWの最盛期ともなると滝壷が人でごった返すらしく、今日のような平日でも9時過ぎれば結構多いんじゃないかとのことでした。その滝を自分らだけしかいない状態で見れるチャンスってことで急いで滝を目指すことにしました。
しばらく頑張っていたら、滝、見えました。遡る川を間違えてはいなかったみたいです。
そのまま進んでしばらくしたら上陸し、15分ほど歩いたら滝壷に到着です。滝の上に行くコースもあるらしいのですが、今日は危険だということで僕らは滝の下コースにしました。道中は山道で、これまで沢山の人が通ったところが道になった的ルートを延々「こっちかな?こっちよね?」ってな感じで進みます。岩肌が剥き出しのところなどが多くてやや滑りやすく、僕らはソールがプラスチックのマリンシューズで行ったのですが、フェルトになっているものだとより安心なのかもしれないと思いました。
急いで行くつもりはあるものの、珍しい(と僕らが思う)植物や昆虫に目を奪われなかなか進めません。途中から「帰りにゆっくり見ればいいからとりあえず滝へ一番を目指そう」という方針を徹底するってことでひたすら滝を目指して歩き、やがて森が開けて、目の前に大きな滝が。
大きいです。今まで近くで見たことのある滝の中では最も大きい。来た甲斐がありました。昨夜の雨でやや増水していることもあってか、滝壷周辺は豪雨の中にいるようでした。黙って立っているだけでずぶ濡れ。それがなんだかとても気持ちいいです。夏に来れば涼しくてさらにこの気持ちいい度は上がるのでしょう。
ただ残念なことに今日は終日曇り空でした。これ青空だったら、天空から滝が降っているように見えてさぞ素晴らしい景色だったろうなと思います。今回の八重山行は天気に恵まれなくてとても残念。絶対にこれは再挑戦が必要です。また行かなければ。今度は晴れた日に。
さて帰り道。目を引くものが多くてなかなか進めません。途中滝に向かうツアーご一行とすれ違い、彼らが滝から戻ってきてもまだ途中の道で写真を撮ってたりして。今日は天気のせいもあってもともと薄暗い森の中がより暗く。露出やISO、絞り、シャッタースピードなどを色々試していたら時間もメモリ容量も食ってしまい、結局帰り道の森の中だけで1.5GB以上を使ってしまいました。
今回持ってきているメモリカードは全部で2GBだったので、途中から結構セーブして撮らねばならずとても残念。次回はもっとたくさん準備してこなきゃ足りないなあ。でもそのためにはモバイル用のパソコンをもっとスペック上げなきゃです。CPUもHDDももう力不足。容量足りてないので今は外部ストレージとしてHDDプレイヤーを繋いでしのいでいる状態。次に来るまでにパソコンも新調することを目標としたいと思います。
さて、満潮の上げ潮に押し戻されながらなんとか岸にたどり着いて、一度宿に戻りメモリからデータをパソコンに吸い出して、写真をもっと撮りたかったので再度外出。でも結局曇りという中途半端な天気なもので、僕の腕だとどの写真もイマイチ。今回はもう風景写真はあきらめ気味です。でもいいのさ、また来るのさ。それを目標にして一年をやりくりすると言うスタンスで過ごせばいいさぁ・・・と、自分を納得させることにします。
夜ご飯は相変わらず美味しくて、白身魚のマスタード風味ソースとラフテー(豚ばら肉の角煮)が今日のメイン。ここのご飯はほんとに美味しいなあ。次回も旅割が取れて民宿に泊まる計画となればまたここに泊まりたいです。
ご飯のあとは西表温泉へ。入浴料はやや高いですが、まあたまの旅ですし贅沢もいいでしょう。時期のせいもあってか貸しきり状態で、妻と二人で露天風呂を満喫しました。
さて明日は三日目、移動日です。今度は石垣島シュノーケリングツアーにどっぷり。泊り込みでシュノーケリングですよ。天気予報は雨ですが、なんとか少しでも・・・なんとか・・・と祈りながら今日は床につくことにします。