1日目、移動日。
最初の出来事がちょっとハードであまり幸先良くないのですが、成田空港に向かう電車で見知らぬおじさんに絡まれました。とりあえず記録として残して、見た目上はたたんでおきます。
背負っていたリュックの肩紐を掴んで離さないので、もうこれは暴行扱いで警察になんとかしてもらったほうが早いかと思い駅員室に行って事情を説明し、警察を呼んでもらいました。
警察が来るまで当事者同士は隔離されて別の部屋で待機させられていたのですが、僕のところに来た警察官にことの次第を説明したところ、
「よくあることで、基本的にはあなたが悪いわけではないが、向こうにそれを認めさせて謝ってもらったりするのはちょっと難しい」
とのこと
「肩紐を掴んで引きずられたりしたことに対して謝罪を求めますか?」
と聞かれたので、
「いや、飛行機に間に合いさえすればそのへんは正直どうでもいいです」
という感じでお答えすると
「ならもう帰ってもらって大丈夫。先方には僕の方からよく言っておくので」
といった感じで裏口から逃してくれました。
その後も荷物検査で予備バッテリーがひっかかったり、Bluetoothのヘッドホンをどこかで落としたり、初のLCCでイマイチ勝手がわからなかったりと色々あるにはあったけど、最初の出来事に比べれば概ね順調に進み、無事に石垣空港へたどり着きました。
ここまでくれば逆に慣れたもので、バスで離島ターミナルに移動し、船で竹富島に移動し、乗り合いのバス(という体のバン)で竹富の宿泊先であるゲストハウスジュテームへ。
ゲストハウスという宿泊形態が人生初で正直緊張しまくっていて、とりあえず宿の方のご機嫌を取ろうとおみやげとして東京ばな奈なんて買っていったんですが、そんな心配はとんだ杞憂で、ここに泊まったことでこれまでにない楽しい体験をすることが出来ました。何が楽しかったかは徐々に書いていきます。
外観はこんな感じで、わりと簡素。
入り口は低くて入りづらいのですが、中は清掃が行き届いていてとてもキレイ。程よい温度で空調がきいててとても快適です。
部屋は二人部屋で、僕は二段ベッドの上に割り当てられました。部屋自体が狭いので荷物の取り回しに少々手こずったんですが、値段(前回泊まったホテルの一泊の値段で、ここに6泊できます)を考えると全然許容範囲。
荷物整理をしていると同室の方が外出から戻られてご挨拶。エグザイルで踊ってそうな、真っ黒に日焼けしたイケメンのお兄さんでしたが、礼儀正しくていい人で、初ゲストハウスの相部屋としてはこの上ないスタートとなった気がしました。
荷物整理が一段落したので早速カメラを持って散歩にでかけました。
宿は竹富島の集落の中央付近に位置し、西桟橋までゆったり歩いて10分程度、そこからコンドイビーチまでがさらに歩いて10分程度です。基本的に移動はレンタル自転車なんですが、この日はもう夕方なのでまだ自転車は借りず徒歩で西桟橋へ。
宿の前の道はこんな感じ。
道すがら写真を撮りつつ西桟橋へゆっくり向かいました。
夕方で光の加減が少し変ですが、西桟橋はあいかわらず西桟橋。
ちなみにですが、西桟橋のwikipediaに使われている写真は僕が10年前に撮った写真です。気づいたときちょっと嬉しかった。
このとき、時間的に結構潮が引いていて、そのままコンドイビーチまで海岸を歩いていけそうだったので、歩いてみました。
途中にニーラン石があり、カラスが休んでます。
コンドイビーチについたら時間が下がってるからなのかもうそれほど人影はありません。
とはいえ一番混んでるときでも都会の海に比べたらそんなに混んでるわけでもないのですが。
そしてあずま屋には相変わらず猫が。
この日は石垣島から遊びに来たという中学生たちがいて、猫にご飯をあげていました。
声をかけて少し写真を撮らせてもらい少し話したところ、竹富島に親戚が住んでいて、こうしてときどき遊びに来るとのこと。
東京から来た人間にとっては理想の暮らしに見えますが、彼女たちは今はここに生まれたことのデメリットを見つめて、将来都会に出ることを想定しているのかもしれません。
隣の芝生は常に青いです。
さて宿に帰ってみると、夕方になったら宿の方が車で夕焼けを見に連れて行ってくれるとのこと、竹富島といえば西桟橋の夕暮れが定番ですが、コンドイビーチの夕暮れが人も少なくておすすめとのことで、夕陽を見に再度コンドイビーチに行きました。車での移動は快適。
コンドイビーチの夕陽はとても綺麗で、ぼーっと見入ってしまいました。
コンドイビーチへの移動の際は希望者は全員同じ車に乗るので、そのときに初顔合わせして、話をして、自然と一緒に夕食を取る流れになりました。
本日のお食事どころは「かにふ」
普通に凝った西洋料理を出すお店で、しかも結構おいしくて、値段も島価格を考えるとかなりリーズナブル。
もし一人で夜ご飯を食べなきゃならなくなったらここにまた来ようと思いました。
その後21時過ぎになると庭でゆんたくが始まるのですが、今考えるとコンドイビーチの夕陽を眺めてゆんたくまでの流れがとてもスムーズと言うか、その日宿泊してる人たちがそこでちゃんとコミュニケーションを取ることができて、仲良くなってお話して、下手するとその後の旅程を相談して一緒に動いたりもします。
ゆんたくも押し付けがましいものではなくて、氷とお酒を用意するから、飲みたい人は集まってだらっと雑談でもしましょうよっていうノリで、正直僕はもともとそういうの苦手意識があって出るかどうかを最初は迷ったのですが思い切って出てみたらすごく居心地がよくて、結果ゆんたくがあったから滞在中気持ちよく過ごすことができたと言っても過言ではないくらい大事に感じました。
この考えの変化は僕を知る人だとまず間違いなく驚くくらいの劇的な変化で、この歳になって人との付き合い方で目からウロコが落ちるような思いをすることになるとは想像もできなかったので、一人旅をしてよかった、宿泊をゲストハウスにしてよかった、ゆんたく出てよかった、と心から思います。
宿のスタッフの方々の絶妙な距離感のはからいに今でもとても感謝しています。
この日はこれで終了して、就寝です。