今日は何をしようか、なんて考えながら起き出してくると庭ではダイバーの方が今日の計画を練っていて、そもそも今日のうちに帰るべきなんじゃないか、明日帰るとすれば飛行機の便をどうするか、なんてことを検討していました。
最終的には明日帰ることにして今日は小浜島に行くとのことで、僕は暇だったのと小浜島に行ってみるチャンスだということで彼について行くことに。
その話を庭でしていたら大学生が起きてきて、彼も本日出発だったんだけど石垣島泊で夜まで予定は無いとのことで彼も小浜ツアーに参加することに。
なんだかんだで各自やることもあって、昼前くらいに小浜に向けて竹富を出発。
竹富から小浜に直通便は無いようだけど、逆はあってなんだか不思議。とりあえず石垣経由で移動することにして離島ターミナルについてみると、次の小浜便は早くても1約時間半後であることがわかり、ダイバーの人の発案で、時間つぶしに石垣島鍾乳洞に行ってみることに。
石垣に限らず八重山はサンゴでできた島が多いので鍾乳洞ができやすい地形ではあるらしく、石垣島には観光地化された鍾乳洞が3つ存在するとのこと。
僕は初めて入ったのですが、思いの外しっかりと鍾乳洞で見応えがありました。
でも順路は舗装されて手すりもついて、洞窟感はやはり薄れており、ダイバーの人はもっと奥まで行きたいと残念そう。彼はもともとケービングとかに興味があり、いつかやってみたいとのことでした。



さて、離島ターミナルに戻るもご飯の時間には微妙だったので、小浜になんかあるでしょうということでそのまま船にのって小浜へ。
港の前のお店でレンタカーを借りて、島をぐるぐると観光予定でしたが、まずは腹ごしらえと考えるも、コロナのせいなのか飲食店が一軒も空いておらず。
ではまあとりあえず回りながら、どこか見つけたらなんか食べようということでまずは観光を始めてみることに。
レンタカー屋のおじちゃんに聞いた順だと集落を最後にする感じだったんですが、食べ物屋を探して集落を先に訪れていたので、おじちゃんの言ったのと逆に回ることに。
そして回るうちに、ウロウロすればなんかあるだろうと思った自分たちの考えがとても的外れだったことに気づきました。
小浜は考えていたよりもとても静かでコンパクトで、集落を離れるとリゾートホテルや民宿、そして多少の観光関連店舗以外にほとんど人が居ない島だったんです。
事前の認識でもはいむるぶしや星のリゾートの島というのはわかっていたのですが、それでも島全体でなんらか観光地的雰囲気はあるだろうと考えていたんですが大外れで、ほんとに誇張とか揶揄ではなく、ほぼ何もなくて、本当に何も食べることができませんでした。
※正確には宿の一部が飲食店として営業されているらしきお店なんかはあったのですが、そこもコロナでCLOSEしているようでした。
そして、とあるビーチで出会ったサップ兄さんたちと談笑する機会があり、こちらが気を使って
初めて来たんだけど静かな島ですね
と言ったら、兄さんたちは何のためらいもなく
ああ、何にもないよね笑
と言い放ちました。移住してきたとのことだったので、
むしろその何もないが気に入って移住されたんですか?
と尋ねると、
うんうん、そうそう。いいとこだよ
と。それを求める方たちにはたぶんたまらない島なんでしょうね。
とりあえずお兄さんたちに
あの、今のこの島でなにか食べたいんですけど、難しいですかね…?
と聞いたら、時計をちらっと見て、
今から?ううーん…ちょっと厳しいかもなあ…
というので、
商店でおにぎりとかそういうので全然いいんですけど
というと、
ああ、それなら前盛商店というのが集落にあるよ。パンとか売ってる。
と教えてくれて、お礼を言ってその場を離れました。
そしていざ前盛商店を訪れてみると、すぐに食べられそうなもの、おにぎりとかパンはすでにありませんでした。島ですものね。長期保存の効かないものは必要な量だけ仕入れてそれは全部売れますよね。そうですよね…
しょうがないのでお菓子を持ってレジに行くと、なんとレジ横に3個入りのサータアンダギーの袋がありました。すかさずそれを買って、みんなでシェアすることに。
買い物を済ませて、眺めのよいところで食べましょうということで大岳(うふだき)展望台という場所に向かってみると、それらしきところには長い長い階段が…
たぶんこれだよねと登り始めて見ると延々と階段は続き、感覚的には数百段レベルで、個人的にはもうこれ軽い登山じゃんっていう。
そして息も絶え絶えになんとか頂上の展望台までたどり着いてみると、色んな島を一望できる、とても眺めのよい展望台がありました。
八重山の島々を一望できて、なんとこの日天気がよかったので波照間まで見えました。波照間行きたかった…
いつも竹富から夕日を見るときに、最近だと雲がなければ西表島と嘉弥真島の間に夕日が沈むんですが、上から見るとあの海峡に沈んでいるんだなと確認したりもして。
ひとしきり楽しんで、さっき買ったお菓子とかサータアンダギーを食べて、さて帰るか、ということで立ち上がってふと考えると、ここが今回の旅の最後のイベントであることに気づきました。
というのもこの時点で台風の進路やスピードがある程度情報として確定してきて、どうやら僕の当初の帰京予定の23日には飛行機が飛ばないことがわかっていました。
それはもちろん同行している彼らもひとごとではなくて、それぞれの予定が狂いまくって観光しながらみんな搭乗便などをスマホで変更してるような状況だったんです。
そして僕はと言えば23日以降に帰京を伸ばすのは躊躇われることや、台風が直撃して竹富の宿に閉じ込められるのもいろんな意味で避けたくて、結局確実に帰れる19日の最終便、要は明日には帰ることを決め、航空券も手配済でした。
思えば波照間をキャンセルしてそれを竹富にスライドして竹富10泊とかいう変な旅程になった今回、結局竹富6泊で終了ということになりました。
でも、こうして一緒に観光したりできる人たちと会えたし、竹富最初の日にとても素敵なポトレも撮らせていただけたし、なんだかんだでダイビングの免許も取得できたしで意外と濃い日々が過ごせた気がしています。
今回はもうしょうがないと諦めて、おとなしく引き上げて次の機会を待つことにします。








さて、石垣で大学生と別れてダイバーさんと二人竹富に戻ると、今日はあまり空がよくないということで夕日ツアーはなしでした。
それでも夕日を見たいとダイバーさんはビーチへ。
僕はそのままスタッフさんと話し込んでいたらダイバーさんから先程交換したLINEに着信が。
どうやら夕日が意外にいい感じらしく、来たほうがいいんじゃない?というお誘いの電話でした。
それを受けて急いで行ってみると確かに存外にいい感じの夕暮れで、ダイバーさんと話しながら今回の旅の最後の夕日を楽しんで、暗くなり始めたので宿に戻りました。





さて、今回僕は長居をする予定だったので、飲食店が営業していないことに備えてレトルトやフリーズドライの食べ物をある程度持ち込んでいたのですが、4日も早く帰ることになったことで余ってしまうため、ダイバーさんにもおすそ分けして、揃ってカレーで最後の晩餐を。
一日腹をすかせていたからか、単なるレトルトカレーなのにめちゃめちゃ美味しくて、それはダイバーさんも同じだったようで、なんだかとてもいい夜ご飯となりました。
そしてゆんたく。
本日のゆんたくメンバーは昨日から連泊のダイバーさん、本日から宿泊の女子1人旅の方が二人、そして僕とスタッフさんというメンツでした。
みんな適度に話好きで、なんだか和気あいあいとしたゆんたくで、締めは星空を見にみんなで西桟橋へ。
まだ月が出ていて空は明るく、星空としてはベストの状態ではありませんでしたがそれでもとても綺麗。ただ、この日の月が沈むのが夜中の1時過ぎで、月が沈んでからはもっと綺麗ですよという話はすでにしていたので、それを待つかどうかで迷って、女子の明日が早いからと帰ることに。
それでもダイバーさんは昨夜寝てしまってベストの状態を見れていないので諦めきれず、このまま庭で飲み続けて1時を待ちたいとのことで、僕とスタッフさんはそれに付き合って一緒に待つことに。
すると1時過ぎごろ女子の1人が再度出てきて、
結局この時間まで起きてたので、星見に行ってみることにしました
というので、4人で宿の裏の星ポイントへ行くと、一瞬降った雨もやんで雲も晴れて、とても綺麗な星空が広がっていました。
今日は流れ星も多くて、眺めているうちにひゅんひゅん流れるので、流れ星を見つけるのが苦手な僕もずっと星を見ていると、特大のちゃんと尾が見える流れ星が夜空を横切り、ちょうどその瞬間を全員が見ていて、それを共有できたことがなんだかとても幸せに感じました。
ひとしきり眺めて一段落して宿に戻り、男連中はもう少しだけゆんたくして、そして就寝。
これにて今回の全旅程終了、明日は帰るのみです。