41日目
今回の滞在の最終日。
起きて外を見てみると晴れ。そうなんだよ。帰る日は絶対晴れて、後ろ髪惹かれまくるんだよ。
いつもいつもお天気め。嫌がらせがすぎる。
なんて思いながらゴミを捨てようと玄関のドアを開けたら、そっちには虹まで出てる。
普通に「虹かよ…」って声が出たよね。
さて最後の掃除をして、最後のゴミをすて、あとは退出のみ。
ストーリーに部屋の写真とともに名残惜しい感じを書いたら、いくらなんですか?!と、少し前に知り合った不思議な長期滞在を繰り返している男性からDMで問い合わせがきて、値段と部屋の概要を教えたら、次はそこにします!とのこと。
今回のこの部屋は日割りだと3,700円の計算で、値段がゲストハウスなみなのに完全個室で家電、キッチンが個人で占有できるという、ずっと一人であることを度外視すればとてもいい条件です。
なのでみんな興味があるみたいで、滞在中「いくら?」という質問を何人もの方からうけました。
個人的にはとても過ごしやすかったんで、みなさんにおすすめしておきました。
ただやっぱりゲストハウスに比べたら出会いは基本ゼロなわけなので、被写体を旅の中で見つけたいなと思っているカメラマンの場合、現地や飲み屋で捕まえるコミュ力のない方はかなりそれがデメリットにはなりますね。
でも3,700円だとドミトリーになるかと思うのですが、ひと月ドミトリーは自分的にはさすがに辛い。
ってことで、またいつか長期滞在が実現したとして、僕はやっぱりマンスリーを選んで、モデルの確保のほうをなにかいい手はないかと模索する感じにしようかなあと思いました。
さて、友人が5分後につきまーすと連絡をくれたので、とうとう正式に退出し、鍵を返却用の封筒に封じました。これで今回は完全に終了です。
友人の友人がやってるコーヒーショップでコーヒーを買って、お話しながら空港までドライブ。
この友人とはここ何回かの八重山旅で会えてなくて久しぶりだったこともあって、状況とか聞いたりして、少し行き違ってた認識を正したりするよい機会にもなりました。
空港に降ろしてもらって、鍵を投函して、早めにゲートをくぐって、さくっと東京へ戻りました。
長かったけど、これで今回の旅が完全に終了しました。
行く前に抱いた過剰な期待を満たすものにはならなかったし、色々と思うところはあるけれど、でもそれなりに新たな人たちと出会えたり、知り合いとの間で少し絡まっていた色々をちゃんとほどけたりと、すごく意味のある旅になりました。
関わってくれたたくさんの皆さん、本当にありがとうございました。

