2日目
早朝なんとなく目が覚めたので、外に出てみると雲が晴れて満天の星空になっていました。
これは行かなきゃと思い、竹富島での星撮影スポットとして定番の西桟橋に出かけました。
途中から道は真っ暗で街灯もなく、目が慣れるのを待ってゆっくりと歩いていると、光るものがふわりと目の前を横切りました。光の止まったところに近づいて見てみるとホタルでした。注意して見てみると意外にたくさんいることがわかって少しテンション上がりつつ、西桟橋を目指します。
しかしながら、西桟橋に着いたころにはまた再度雲が出ていて、空の上半分だけに星が見えている状態。
撮っているうちに晴れていくかもしれないといろいろと試しつつ撮っていたのですが、結局空は雲で覆われて、そのまま夜が明けてしまいました。残念ですが、星を撮る設定の試行錯誤にはよかったのかも、と思い、また明日を待つことにして宿に戻ることに。
戻ってから寝直して、再度目が覚めてから、集落の散策に。
以前集落の道で人を撮らせてもらった経験から、道幅がある程度狭くて、左右にハイビスカスなどの色の着いた花が咲いている場所が一番絵になる気がしたので、絵になる場所を探して虱潰しに歩いてみようと思っていました。
そこで今回あらかじめGoogleMapを印刷して書き込めるようにして持ってきて、それとペンを片手にじっくりと集落を巡ってみることに。
時期が悪いのか8月に来たときほど花は咲いていなかったんですが、いくつかいい感じのところはあって、地図にメモしながらなんとか集落の全ての道をチェックし終わりました。
水牛にも何度も会いました。この珊瑚の石垣の道に水牛はよく似合いますね。もっとうまく撮ればよかったと少し後悔しています。
途中で犬にも会いました。ちろりん村の横にある焼き物屋さんちの犬とのこと。なでると一生懸命しっぽをふってくれて、とてもかわいかったです。
その後、宿で一休みして西桟橋へ。
西桟橋で同じ宿の方と偶然お会いして、無人の西桟橋を撮りたいということでしばらく一緒に待ってみたのですが、10月とは言え土日はやはり観光客が多いのか無人の機会はなかなか訪れず。しょうがないので諦めてコンドイビーチへ移動することに。
コンドイビーチはこの時期干潮が昼間で、遠浅感ましましです。でも雲が多いので海の色はいまひとつ。
とりあえず遠浅で浮き出た浅瀬の突端まで行ってみようと思い、水路状になった部分をざぶざぶと渡って先の方へ。
先の方は三日月のように陸地ができている箇所があって、そこに薄く溜まった水がウユニ塩湖のような雰囲気を醸し出してました。
ここでリフレクション撮りたいと思うも、空の色は暗く、モデルもなし。景色を写すときに景色だけだと味気ないことも多いから人に入ってもらいたくなります。これは一人旅の課題かなと思います。現地で気軽に声をかけられるスキルか自信がほしいところですね。
岸に戻り始めるとなぜか雲がだんだんと消えていって、岸についた頃にはいい感じの雲が散りばめられた青空になってました。海の色もいつもの綺麗な色に。
また散策も兼ねつつ宿に戻ると恒例の夕陽ツアーの時間になったので再びコンドイビーチへ。
が、しかしコンドイビーチに着いた頃にはまた雲が戻ってきていて、結局今日も暗くなっていくのを見るだけというはめに。今回ポイントポイントでなかなか天気に恵まれないです。
その後夕陽を見に行った人たちで連れ立って夕食へ。
この日は九州から来られた女性お二人と、東京から来られた女性が1人、諸々不明の女性お二人、そして北海道から来られた男性が1人で計8人。
みんなでいくつか頼んでシェアして食べて、結果いつもより安く抑えることが出来て満足でした。
島の旅行者の食事はほぼ外食に限られるのですが、そば以外は一食1000円を割ることは無いので長く滞在すると食事代が地味にお財布を圧迫してきます。なのでこういうのは嬉しい。色々食べれたし。
宿に戻って、夜はまたゆんたく。
この宿がそうなのか、ゆんたくってもともとそういうものなのか、毎晩のこの時間が僕はとても楽しみで、今日も色んな方と話すことができました。
東京の整形外科医さんとか普通に生きてると僕が雑談をする機会なんて無いはずの方とゆったり話して、その方が年いちで色んなところに出かけててNYの深夜のマックで暴動に巻き込まれそうになった話とか、そんなんとても貴重な機会のような気がします。
そしてそんな方が一泊の場合は翌朝には挨拶する暇もなく出発されていて、二度と会うことも無いというのも、寂しいけど、だからこそゆんたくの時間が楽しいのかもしれないなあと考えたりして。
一期一会ってこんなときに使うのかな。微妙に違うかもですけど。でもその瞬間だけの付き合いだからこそお互いに優しく出来たりして、その一瞬の邂逅はこの上ない贅沢なのではないか、という気がしています。