5日目
最終日。
僕はこの日は移動のみなのでゆったりでよかったのですが、なんとなく早くから目が覚めて、早朝組が慌ただしく準備しているのを横目にトイレに行ったりして、最後に挨拶しとくかなあとか考えるけど、そこまでの仲でもないような気がして結局声はかけられず。やがて皆さん去って行かれました。
ゆんたくでは結構仲良くなったように感じる方々が朝になったらいつのまにか居なくて、その方たちとおそらく二度と会うことはないという、ゲストハウスって不思議な距離感だなと思います。まさに離合集散。
昨日たくさん一緒に遊んだ女性3人とは写真の受け渡しのためにLINEでグループを作らせてもらいました。でもそれって各個人に温度差がある場合にすごく存在として微妙で、僕は前回の旅で一番仲良くなったつもりだった女性から、写真を渡し終えてしばらく経った時点であっさりインスタのフォローをはずされてしまって、わざわざ外す理由もわからず落ち込んだりもしました。
前回のそういう思いをもうしたくないので極力自分からは関わらずに写真を渡したらこちらからすぐに抜けてしまおうと思っていたのですが、3人の中にまだ旅程が残ってる女性がいて、その方が投稿する場として、また今後も島情報を共有する場としてグループを抜けないように打診があり、話の流れから来年波照間に集合しようという案が出たりもして、個人的に写真を撮らせてもらった別の女性からは波照間でも僕に写真を撮ってほしいと言ってもらえて、その殆どは社交辞令なんだとわかっていながら相変わらず僕は受け止めるのが下手なので、なんか嬉しいんだけど、なんか怯えてるみたいな状態になってますw
昨夜の連泊仲間の男性とのやりとりもしかり、人の好意を過剰に膨らませて受け止める傾向が僕にはあって、ゲストハウス楽しいんだけど、そこで交わされる会話は実際には上辺だからできる会話がほとんどでもあるので、それをちゃんとそう受け止めきれず、ほんとに仲良くなったように勘違いしちゃう僕のような人間は実際にはゲストハウスに向いてない気もしています。
でも宿を出るときにちょうど連泊仲間の男性が出てきてくれて、ほんとに楽しかったですよねーと改めて言い合って、とても気持ちよく宿を出ることができました。ほんとに僕も彼がちょうど同じ時期に連泊してくれてよかった。
こういうのを出逢いと言っていいなら、ゲストハウスにはやっぱりいい出逢いが転がっているのかもしれないなあと思えます。
さて石垣空港について昨夜の約束を彼女は覚えてるんだろうかと思いながら、探すほどでもないけどそれなりに意識はしつつ少しキョロキョロくらいはしてたものの、結局彼女には会えずに飛行機は飛んで、程なく成田へ着陸。
そして荷物が出てくるのを待っていたら、ひょいっと誰かから顔を覗き込まれて、振り向くと彼女でした。
彼女はすでに荷物を持っていたので別にもう声をかけずにさっさと帰っちゃってもいいはずなんですが、わざわざ声をかけてくれたところに人柄の良さを感じます。そのまま一緒に出口まで歩きながら話して、駅に向かおうとしたところで彼女の方に迎えが来たとのことでその場でお別れ。これで彼女とはもう会うこともないはずなんだけど、その最後の瞬間まで友達みたいに話すというこのゲストハウス独特の距離感、ほんとに面白いなあと感じます。
LINEぐらい聞いてもよかったのかなあ。でももし教えてもらえたとしても僕から話しかけることはたぶんできないし、聞くだけ無駄かな、とか考えつつ、お辞儀しながらシンプルに別れました。
彼女と別れた時点で、気分的にもたぶん今回の旅は完全に終了。そして今、これを書いています。
出会って別れて、を繰り返すのは楽しいけど寂しくて、でもやっぱり楽しいほうが大きいかも。
連絡先もわからない、本名もわからない、ゆんたくで話しただけの人にもすごく魅力的な方々がいて、できればもう一度会うことがあれば嬉しいと思うけど、でも間違いなく会うことは無いわけですが、だからこそ、という部分は大きいのかもしれませんね。
仲のいい誰かと行く旅はそれはそれで当然楽しいものだけど、ゲストハウスに泊まる一人旅もこれはこれ(ひょっとするとジュテーム限定かもしれないけど)で、今後も機会があれば行ってみたいなあと思っています。
世の中的に、そういうことを許容される年齢でもなくなってきているし、できるとしてもここ数年かもしれません。
また行きたいなあ。