今日は体験ダイビングです。
とりあえず朝食ということでいそいそとレストランに向かいます。今日の朝食は洋風でした。ありがたい。僕は西表島が好きと言う割にはこちらの食べ物は特に好きなわけではなく、これまでホテルを選んで泊まるようにしてきたんですがそれはそういう理由があってのことでした。んで今回ペンションにした訳なんですが、昨日の夕食は魚の煮付け、刺身、イカスミの味噌汁ととにかく魚三昧。これではダイビングは辛いなあと思いきや洋食だったんで一安心ってところです。朝食を済ますと、食堂の裏に犬発見。遊んでもらいました。
さて体験ダイビング、酔う酔うと繰り返し聞かされていたので少し心配していたんですが、折良く天候も良く、僕は全く平気でした。妻は油断すると酔うってことでおとなしくしてましたが。一緒に来ていたもう一組のカップルははじめ女性の方が酔って寝ていたもののダイビング時には復活して、逆に男性の方が平気そうにしていたのにダイビング時にはダウン、リタイアでした。何もせずに船の上で待たされるのはとても可哀想でした。しかも具合悪そうだし。
そしてとにかく待ち時間が長い。それはなぜかというとやはりFUNDIVINGの合間にされたからなんでした。まずライセンス持ちダイバーが潜り、昼休みに僕らの体験ダイビング、そしてそのあとライセンス持ちがまた潜りで僕らは待ち。これだけはちょっとなんとかして欲しかったです。担当の方があとで謝ってくれました。体験ダイビングに関してはここではやらない方がいいようです。
ただ、ダイビングそのものはそれなりに面白かったです。でも、よく聞く言い回しで「価値観が変わる」とか言われてますが、少なくとも僕に関してはあまりそうでもありませんでした。水の中に入る手段の一つとして酸素ボンベ背負って、いろんなことに気をつけつつ進む、あとは景色を楽しむということで、感覚的にはシュノーケリングと変わらないです。ただ違うのは、ダイビングでないと見れない生物ってのがたぶん沢山いて、それはマクロレンズでとらえるような微小な生物から、マンタやイルカなどの大型のものまでですが、それを見て写真に収めるために、ライセンスを取得したいなと思いました。今日見た生物の中でも真っ白のテグリはすごくココロに残りました。写真にも収めたかったのですが、今日のガイドさんが結局カメラを持って潜ることを許してくれなかったので撮れず。
あ、でも感謝したいのは、今日のポイントは中、上級者向けだったそうで、景色がとても綺麗でした。初めてにもかかわらず、洞窟をくぐったりもさせてもらいました。洞窟の上から差し込む灯りは幻想的でとても美しく、カメラがないことがすごく悔やまれました。
そこは仲ノ御神島(ナカノオガン島)というスポットで、わりと有名なところだそうです。
さて、ダイビングで不完全燃焼だった僕らは帰ってすぐに星砂の浜に降りました。今は大潮で、夕方はちょうど引き潮に当たり、浜から百メートル以上が巨大な潮だまり状態になります。それも場所によっては珊瑚や南洋生のイソギンチャクがいる潮だまりです。それをひたすら踏査です。するといることいること。珊瑚やイソギンチャクが盛りだくさん。なかでもカクレクマノミが共生しているイソギンチャクは何度見ても可愛いのひとこと。人間が触ってもそれなりに手が荒れたりしてしまうくらい毒性のあるイソギンチャクが、彼らがたゆたっているとまるで毛布のようです。
イソギンチャクには他にもアカホシカニダマシが共生してました。ちょっと失礼して写真を撮らせてもらいました。
しばらく進んでリーフの際に近いところに行くと、リーフが割れて水路状になっているところがあって、そこはイシサンゴの群が巣を作っていました。すり鉢状や枝状やテーブル状の綺麗な珊瑚が群をなしているのはちょっとした感動。それは外海の水が流れ込んできているポイントだからのようでした。こういうところを体験ダイビングで下から覗いたんだろうなあ。
食事の時間になったので宿に戻ってみると今日の夕食は肉でした。しかも美味しい。一安心です。
食事が終わるとまた浜に出て散歩したり写真撮ったり。空が綺麗です。本当に綺麗。僕らの気分もあるのかもしれませんけどね。でも綺麗だったなあ。
これまでの西表行より明らかに充実しているような気がする今回。それは写真を沢山撮れているからかもしれないし、たくさんの生物を見れているからかもしれないし、頑張ってダイビングなんてしたせいかもしれません。それとも僕のココロが至極穏やかだからなのかも。それは西表のせいで穏やかになったからかもしれませんが。
とにかく、妻と僕は今とても幸せなんです。