今日もいい天気です。なんかいいことしたっけか?神様がなんかご褒美をくれているようです。八重山では例年GWは天気が崩れることが多いらしくて、こちらの人も珍しいことだと思っているそう。ほんとによかった。でもおかげでかなり日に焼けてしまいましたが。

さて今日は散策と採集の日。これまで、生物を捕ることが許されてるのかどうかの確信が持てずに来てたんですがどうやらいいようです。まず法律的には国定公園内ではあるものの、保護区でないところであれば採集する分にはオールOK。そして漁業的に、これは条例になりますが、普通に泳いで魚介類の採捕をする分はこれもOK。アクアラングと水中銃などの機材を併用しての採捕および、特定の漁具を用いるのが禁止のようです。

ということでおおっぴらに釣ったり採ったりしていいっちゅうことで、西表島の北東部分から最南端の浜までゆっくり一日かけて下りながらところどころで写真撮ったり釣りしたりして進み、最後に最南端の浜である南風見田の浜というところで生物の採集をしてフィニッシュという計画を立てました。

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途中でマングローブ林や天然記念物のサキシマスオウノキを見て写真に収めつつ進み、南風見田の浜に到着。

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昨年の今頃の僕の日記にも書いたんですが、ここはキャンパーの聖地と呼ばれていて昨年まではキャンパーが巣くってどうしようもなくなってました。ところが今年は目に見える範囲ではキャンパーの姿は見えず、公共のシャワーを不当に占有していた悪質キャンパーも姿を消し、水が出るよう処置されていました。これって昨年までは出なくなっていたものなんですが、やはりキャンパーがその理由だったみたいで、いなくなってくれて本当に良かった。宿屋のご主人に聞くと、これまで何度も何度も事件が起こっていて、なにかとめんどくさく、そしてとにかくマナーが悪いとのこと。彼らのせいで内地の人(沖縄県出身でない日本人)はダメだというレッテルが貼られがちになるので、すごく迷惑しているのだそうです。

さて南風見田ではとりあえず泳いで、その後十分に採集を楽しみました。まだ幼い個体、卵を持っている個体は無条件に放流し、採集する種類ごとの個体数もある程度限定するという条件下で生物を1時間程度採集して帰途につきました。

夜、食事の後に釣りをしようかと思い外に出てみたのですが、あいにく西表島では最低限必要なところにしか街灯がありません。街灯が無ければ危ないし、ルアーでは釣れないしで釣りは断念。そこで、ヤシガニが多く生息していると言われる大原-豊原集落付近に向かい、ヤシガニを探してみることにしました。要は南風見田の浜にもう一回行くってことです。大原集落と船浦集落(宿がある集落)を結ぶ線には一切街灯がありません。西表の夜は暗く、ヘッドライトが無ければ全く何も見えないところをほとんど対向車とすれ違うことも無く小一時間程度走るわけですがこれが案外怖いんです。びくびくしながら大原集落をめざしました。んで結局ヤシガニは見つからず。残念。

でも全くの無駄足でもなくて、なんと豊原の集落に入った付近でコノハズク(小さなフクロウ)が車の窓にぶつかってきました。脳震盪を起こして道路にうずくまる彼(彼女?)を保護してしばらく後回復してからはなしてあげました。フクロウは猛禽類(ワシやタカと一緒です)で、凶暴というほどでもないですが、実は童話などで語られているようなやさしくておとなしい生物ではありません。脳震盪を起こしている間はおとなしかったんですが、目がさめたら暴れまくりでした。写真を撮らせてもらったんですが、「何撮っとんじゃわれ、いてまうど」ってなもんでした。でもそれは元気な証、無事に巣に帰れたことでしょう。よかったです。彼には悪いですが、こんな近くでコノハズクの成鳥を見れるなんてほんとラッキーでした。

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その後無事宿に着き、眠りにつきました。明日はとうとう帰福です。あーあ。