今日も早起きです。こういうところでは早起きするとなにげにいいことがあります。たとえば猛禽類が見れたりとか、無愛想だったダイビング担当の人が、向こうから挨拶してくれたりとか。今日ここはチェックアウトなんですが、それなりに気持ちよく出れそうです。朝食もいい感じ。同じ、子供連れてる大人でもムカツク人とそうじゃない人がいるのはなぜなのか。親の態度によるんでしょうか。遊んでる子供を見てもなんだかいい感じ。これはなかなかいい感じで来ているぞ、このまま気分良くここをでれるかなあ。・・・ところがやはりいやーなことが。それはある意味起こるべくして起こったのですが。
こちらに出る前に、旅の荷物の一部を宅急便で送っておいたのですが、それが到着予定日の昨日の時点で届いていませんでした。ペンション星の砂のスタッフに時間を変えて何度も聞いてみましたが、届いていないの一点張り。ところが実はその荷物は僕らが到着した30日に既に届いていたのです。
ことの顛末はどうやらこんな感じのようです。まず、僕らが到着したと同時ぐらいにその荷物をもった宅急便屋がペンションを訪れ、その際にその荷物をどうしようかとスタッフに聞いたら、「ダイビング倉庫」というところに入れてくれと指示されたようです。そして宅急便屋は僕らの受け取りを確認することなく荷物を置いて帰り、それを指示したスタッフはそれきり忘れ去ってしまっていたようです。常識で考えてこれで僕らに荷物が届いていることを僕らが認識する術は無いと思うのですが、ペンション星の砂のスタッフは逆ギレして「ダイビング倉庫は見られましたあ?(怒)」と。
ダイビング倉庫がどこを指すのかさえ知らない僕らがそこを自発的に見るわけがねえだろってつっこみはもう置いといて、別に揉める気も無いのでもういいやと思って、ダイビングの際にダイバーの方が事前に送った荷物が入れられていたのを見たことあるなあと思うところに行ってみて、無いのを確認しました。他の方の荷物も無くなっていたけどとりあえず僕らの荷物は無い。んで、「無いんですけど」と言うと「じゃあ来たら連絡しますけど、一度業者の方に確認とったほうがいいんじゃないですか?」とまで言われ、業者に確認したところ、ことの顛末が判明したという次第です。しかも件の「ダイビング倉庫」という名前は、ダイビングの機材を洗って干してあるガレージのようなところの入って左に棚があって、そこを指す物であったらしいです。
あまりに腹が立ったので、「僕らはこれがなかったんで結構困ったんですよ。(荷物が)来た時点で一度連絡していただきたかったんですが(軽怒)」というと「はあ・・・・・すいません・・・・・・(キレ気味)」もうあそこには行けません。というか行きたくもないですが。
あ、でもペンション星の砂のスタッフ全員が悪いと言うことでもなく、ちゃんとビジネスライクに仕事をこなす人もいたし、1昨日に悪く書いたダイビングの担当の人なんかも実は一番きちんとしていて、悪いのはペンションスタッフみたいでした。たぶんもともと体験ダイビングでも、ダイビングのスケジュールそのものはもっと早くから決めるみたいで、昨日行った上級者向けポイントに行くことは多分以前から決まっていたのだと思います。そして前日になっていきなり言われて、苦肉の策としてそこでの体験ダイビングを敢行した、と言うのがほんとのところのようです。
今日レンタカー屋の人に仲ノ御神島で体験ダイビングしたと言うと「は?そんなことするところがあるんですか?あそこは相当慣れてないと難しいよ?それはまた珍しいねえ。もうライセンス持ってる人と同等の扱いだったんだねえ」と言われました。それくらいのとこだったみたい。きっとダイビングの担当の人も大変だったことでしょう。でも結果として僕らは普通の体験ダイビングの人が味わえないことを味わえたわけなんで、それには感謝です。
さて少し時間的には遡りますが、今日の午前中から昼過ぎまでは星砂の浜のシュノーケリングを楽しみました。もうそれは夢のような世界で、時間の制限が無ければずっと浮いていたかった。すごく残念だったのは、防水コンパクトカメラが36枚撮りであること。やはりデジカメのハウジングを買うしか無いでしょう。そうでしょう。
そして夕方ぐらいからマングローブが広がる干潟を散策。マングローブの林の中を妻と二人で歩く歩く歩く。楽しいです。ミナミコメツキガニなどの写真も撮ることが出来ました、よかった。
できればヒナイサーラの滝という有名なスポットに行って見たいんだけれど、ちょっと時間がかかる上に、だいたいガイドの案内が必要なんですよね。僕らはそういうのでいい体験をしたことがほとんどなくて、できればガイドとかのお世話にはなりたくなくって、なんでも自分らでやることを選んじゃう。これでは西表の楽しみが半減するんですけど、それでも嫌な思いするよりはマシかと考えてしまいます。でも今度来る時には検討しよう。
そして次の宿へ。ここがすばらしいところでした。部屋はそりゃあ造りが汚くて、鍵もついていません。昨日までの宿とは設備として比べるまでもないです。でもこちらはきちんとお客さんの一人一人を見てる。そしてお客一人一人を信用することから始めてるんです。案内してくれた若いスタッフの女性が部屋を指して「ここ実は鍵ついてないんですけどね。あはは。でも開けておいても別になにもおこりませんから」と言っても、「あーそうなんすか、あははは」と笑顔で答えられるのはきっと僕がなんとなく肌で納得しているからですね。
そして料理、これがすごかった。西表島の民宿の料理だから魚メインだろう、僕はあまり調理してない魚が嫌いだし、どうやって宿の人が気を悪くしないように残そうか、なんて考えていたらどうしてどうして、こちらの特産物(今日は紅イモ)をテーマとしてきちんとまとまったセット料理。すごく美味しかったです。失礼だけどすごく意外でした。いい意味で予想外。
そして食事をしていると宿の旦那さんがトコトコと来て、「食事の後ホタルを見に行くから一緒に来るといい」とのこと。うわーマジすかー。見たかったんすよー!。で、着いていきました。ホタルは本当に綺麗でした。いつも見ている人達から言わせれば今日のは少ないとのことでしたが、それでも十分に綺麗。本土の方でわりと普通に見られるゲンジボタルなどと違い、発光器の点滅間隔がひどく短く、数がいるとまるでクリスマス時期のイルミネーションのようでした。あれが自然の物だと言うんだからやはり西表はすごい。いや、たぶんどこに行ってもその土地でのすごい物はあるんでしょうけどね。このホタルは僕が生涯で見たホタルの中で一番綺麗だと思います。
今日はこれでおしまいです。
おやすみなさい。